高砂部屋の現親方は誰?8代元朝赤龍の継承真相と朝乃山への指導論
明治初期の創設から140余年、角界屈指の名門として大相撲の歴史を築き上げてきた高砂部屋。長年親しまれた先代師匠(元大関・朝潮)の定年退職と逝去を経て、伝統ある大名跡「高砂」のバトンは新たな世代へと受け継がれました。激動の時代において名門の看板を背負い、土俵内外で注目を集める現在の師匠とは一体どのような人物なのでしょうか。
本稿では、名門・高砂部屋の舵取りを担う現親方の正体、名跡継承の裏側にあった真実、そして看板力士である朝乃山をはじめとする所属力士たちへの指導哲学まで、徹底した取材データと関係者の証言を交えて余すところなく解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:現在の高砂部屋親方は元関脇・朝赤龍(8代高砂親方)であり、外国出身力士として初めて名門高砂の名跡を継承した。
- 要点2:先代(7代高砂=元大関・朝潮)の定年に伴い、年寄・錦島から継承。盟友・朝青龍の存在や名門の重圧を乗り越え、誠実な人柄と近代的な育成方針で強固な部屋を再建中。
- 要点3:処分や度重なる怪我に苦しんできた大関経験者・朝乃山に対し、心理的ケアと自主性を重んじる指導を徹底し、名門復活の旗頭として支え続けている。
【2026年最新】現在の高砂部屋親方は元関脇・朝赤龍|8代目の人物像と継承の真相
相撲ファンのみならず世間の関心を集める「現在の高砂部屋の親方は誰なのか」という問いに対する結論は、現役時代に技能派関脇として活躍した8代高砂親方(元関脇・朝赤龍、本名:バダルチ・ダシニャム)です。
8代高砂親方は1981年8月7日生まれ、モンゴル・ウランバートル出身。名門・明徳義塾高校へ相撲留学した第一世代であり、元横綱・朝青龍の同期生としても知られています。2002年の初土俵以来、卓越した相撲巧者ぶりと「内掛け」をはじめとする多彩な決まり手で土俵を沸かせ、最高位・東関脇まで登り詰めました。2017年5月場所で現役を引退し、年寄「錦島」を襲名して部屋付き親方として後進の指導に当たっていました。
そして2020年11月26日、先代師匠である7代高砂親方(元大関・朝潮、本名:長岡末弘氏)が65歳の停年(定年)を迎えたタイミングで、年寄名跡「高砂」を継承。正式に高砂部屋の第8代師匠へ就任しました。モンゴル出身の力士が、創設140年を超える大相撲の宗家格「高砂一門」の総本山を継承したことは、角界の歴史においても大きな転換点として記録されています。

名門高砂部屋の系譜|歴代高砂親方の変遷と一門を支える巨大な歴史
高砂部屋を深く知る上で欠かせないのが、相撲界の近代化を推し進めてきた「歴代高砂親方」の歩みです。初代・高砂浦五郎(元前頭1・高砂)が明治時代に「高砂改正組」を立ち上げ、旧弊を打破して大相撲の基礎を築いて以来、常に角界の変革期には高砂部屋の存在がありました。
以下は、初代から現代の8代目に至るまでの歴代高砂親方の変遷と、主要な実績を整理した比較データです。
| 代数・師匠名 | 最高位・現役名 | 就任期間・主な功績 | 部屋の性格と影響力 |
|---|---|---|---|
| 初代 高砂浦五郎 | 前頭筆頭(高砂) | 明治初期創設。高砂改正組を率い相撲興行を近代化。 | 初代横綱・初代若乃花以前の角界を牽引した名門の祖。 |
| 4代 高砂浦五郎 | 第39代横綱(前田山) | 戦後を支え、ハワイ出身力士・高見山のスカウトを断行。 | 大相撲の国際化の礎を築いたパイオニア。 |
| 5代 高砂浦五郎 | 第46代横綱(朝潮太郎) | 大関・小錦、横綱・曙(東関部屋へ独立)を育成。 | 昭和から平成への黄金期を現出。圧倒的な稽古量。 |
| 7代 高砂浦五郎 | 大関(朝潮太郎) | 2002年〜2020年。横綱・朝青龍、大関・朝乃山を育成。 | 若松部屋との合併を主導。放任と情の指導スタイル。 |
| 8代 高砂浦五郎(現師匠) | 関脇(朝赤龍) | 2020年11月〜就任。朝乃山の再起、朝紅龍らの育成。 | 科学的トレーニングと対話重視の近代型マネジメント。 |
歴代の師匠たちは豪放磊落な性格で知られる大物が多かったのに対し、現8代目は極めて生真面目で温厚、堅実な実務肌として評されています。この気質の変化こそが、令和の相撲界における高砂部屋の大きな強みとなっています。
【舞台裏】なぜ朝赤龍が名跡を継いだのか?親方交代理由と高砂一門の結束
相撲ファンの間で長年囁かれていた疑問の一つに、「なぜ朝青龍ではなく朝赤龍が継承したのか」「日本出身力士への名跡継承は検討されなかったのか」という名跡継承の真相があります。
当時の報道や相撲関係者の証言を総合すると、交代の理由は極めて必然的かつ計画的なものでした。
1. 日本国籍の取得と相撲協会に残る覚悟
日本相撲協会の規定では、年寄名跡を襲名するためには日本国籍を有していることが絶対条件です。8代高砂親方は現役晩年の2017年4月に日本国籍を取得。これは単なる資格要件のクリアにとどまらず、「生涯を大相撲に捧げ、師匠・朝潮への恩を返す」という覚悟の表明でした。一方、同部屋の大横綱であった朝青龍は現役引退時のトラブルや実業家志向もあり、日本国籍を取得して協会に残る道を選びませんでした。
2. 先代親方との深い信頼関係と「錦島」からの禅譲
2020年に定年を迎えた先代・7代高砂親方は、晩年は体調面での不安も抱えていました(※先代は2023年11月に67歳で逝去)。後継者問題が浮上した際、先代が全幅の信頼を置いていたのが、引退後も錦島親方として部屋の力士たちを実質的に現場で指導していた朝赤龍でした。先代が築いた看板力士・朝乃山の将来を守り、一門の伝統を維持できる唯一の適任者として白羽の矢が立ったのです。
3. 一門内の理解と確固たる人望
高砂一門は九重部屋や八角部屋などを擁する角界の保守本流です。「外国出身の師匠が高砂を名乗ること」に当初は一部から慎重論もありました。しかし、朝赤龍が明徳義塾時代から身につけた流暢な日本語、礼儀作法、そして誰からも愛される人柄の良さが一門幹部の心を動かしました。形式的な看板よりも「部屋と弟子を確実に守れる人間」が選ばれた実力主義の結果だったと言えます。

【実態検証】看板力士・朝乃山への指導方針と高砂部屋力士一覧に見る育成哲学
8代高砂親方が就任した直後の2021年、高砂部屋は未曾有の危機に見舞われました。日本相撲協会による2021年7月の発表にもあるように、8代高砂親方や看板大関であった朝乃山、幕下力士複数名が新型コロナウイルスに感染。さらに朝乃山自身のガイドライン違反による6場所連続出場停止処分が重なり、部屋の存立を揺るがす逆風が吹き荒れました。
「突き放さず、甘やかさず」朝乃山を支えた対話型アプローチ
三段目への転落という奈落の底に突き落とされた朝乃山に対し、8代親方は感情的な叱責ではなく、徹底した生活指導と心理的サポートを選択しました。
報道各社の取材や関係者の証言によると、親方は朝乃山に対して「過ぎた過ちは消せない。土俵の上で相撲道に精進する姿を見せ続けることだけが唯一の贖罪だ」と諭し、日々の基礎トレーニングや四股の踏み込みからマンツーマンで向き合いました。処分明けから幕内復帰、そして度重なる負傷(左膝前十字靭帯断裂など)に苦しむ過程でも、無理な強行出場を戒め、力士寿命を最優先にした近代的な医療アプローチを徹底させています。
【高砂部屋 主な力士一覧と育成の現在地】
現在、高砂部屋には看板の朝乃山だけでなく、次世代を担う個性豊かな力士たちが多数在籍しています。
- 朝乃山(あさのやま):元大関。正統派の右四つ相撲。幾度もの試練を乗り越え、不屈の闘志で三役復帰を目指す精神的支柱。
- 朝紅龍(あさこうりゅう):日本体育大学出身。小柄ながらスピードと激しい突き押しを武器に幕内へ定着。親方の技術指導が色濃く反映。
- 朝玉勢(あさぎょくせい):近畿大学出身のベテラン関取。粘り強い取り口で土俵を盛り上げる。
- 朝志雄(あさしゆう):学生相撲出身の実力派。怪我を克服しながら上位を伺う幕下上位〜関取クラス。
相撲ファンの間でも「朝乃山が処分を受けた時期の親方の支え方が本当に温かかった」「ただ怒鳴る昔の親方ではなく、選手の再起を信じる姿勢が高砂部屋の雰囲気を良くしている」と、SNSやコミュニティ上でもその指導力に高い評価が集まっています。
一般に知られていない盲点と誤解|外様・外国出身師匠への偏見を覆す評判
ネット上の言説や知恵袋などでは、時折「外国出身の親方だから日本の伝統儀礼がおろそかになっているのではないか」「朝青龍が今でも裏で影響力を持っているのではないか」といった根拠のない憶測が見受けられます。しかし、現場の実態はそれらの偏見とは正反対です。
誤解1:伝統軽視ではなく「誰よりも礼儀を重んじる」指導
朝赤龍は高校時代から高知の名門・明徳義塾で相撲道と日本文化の薫陶を受けて育ちました。そのため、礼儀作法や挨拶、部屋の掃除、地域住民への気配りに対しては日本人力士以上に厳格です。高砂部屋の稽古場を見学した関係者からは、「挨拶の声や土俵への敬意が部屋全体に徹底されており、もっとも礼儀正しい相撲部屋の一つ」と絶賛されています。
誤解2:朝青龍の傀儡(かいらい)という噂の嘘
親友である元横綱・朝青龍とは現在も良好な関係を保っていますが、部屋の運営やスカウトに朝青龍が口を挟むことは一切ありません。8代親方は自らの手腕で全国の高校・大学相撲界を回り、泥臭く新弟子をスカウトしています。この独立独歩の姿勢こそが、角界関係者からの確固たる信頼につながっています。
【プロの結論】近代相撲界における「徒弟制度のアップデート」と部屋選びの基準
相撲ジャーナリズムの視点から見ると、8代高砂親方の率いる現在の部屋は、大相撲が長年抱えてきた「閉鎖的で前近代的な徒弟制度」から「近代的なアスリート育成組織」への脱皮に成功した好例と言えます。
【高砂部屋の指導環境が向いている力士・入門希望者】
- 感情論や理不尽な精神論ではなく、論理的な技術指導を受けたい力士
- 怪我のケアや科学的なフィジカルトレーニングを重視したい選手
- 挫折や失敗を経験しても、再起のチャンスを与えてくれる指導者を求める人
【慎重な検討を要するタイプ】
- 「背中を見て勝手に盗め」という旧来の放任主義の中で自由にやりたいタイプ
- 私生活の規律や細かな礼儀作法を煩わしく感じるタイプ

【高砂 部屋 親方】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:高砂部屋の現在の親方は誰ですか?外国出身ですか?
A1:現在の親方は第8代高砂親方(元関脇・朝赤龍)です。モンゴル出身ですが、現役時代の2017年に日本国籍を取得しており、外国出身者として初めて名門・高砂部屋を継承しました。
Q2:先代の高砂親方(朝潮)はどうされたのですか?
A2:先代の7代高砂親方(元大関・朝潮、本名:長岡末弘氏)は2020年11月に65歳で相撲協会を停年退職され、部屋を朝赤龍に禅譲しました。その後、2023年11月に小腸がんのため67歳でご逝去されました。
Q3:なぜ元横綱の朝青龍は親方にならなかったのですか?
A3:相撲協会の年寄(親方)になるためには日本国籍の取得が必須ですが、朝青龍は日本国籍を取得せず、引退後はモンゴルで実業家・政治活動など多方面で活躍する道を選んだためです。
Q4:大関から陥落した朝乃山と現親方の関係はどうですか?
A4:極めて強固な信頼関係で結ばれています。不祥事による出場停止処分や度重なる大怪我の際も、8代親方は朝乃山を温かくかつ厳しく支え続け、復活に向けた二人三脚の歩みを続けています。
まとめ:伝統と革新が交錯する高砂部屋の未来
明治の創設から数々の大横綱・名力士を輩出してきた高砂部屋は今、8代高砂親方(元朝赤龍)という誠実なリーダーのもとで確かな変革を遂げています。
外国出身力士として初めて受け継いだ大名跡の重責に臆することなく、伝統ある礼節を尊びながら、科学的トレーニングと対話を取り入れたマネジメントを展開。看板力士・朝乃山の再起への挑戦や、朝紅龍をはじめとする若手の台頭は、その指導方針が正しかったことを雄弁に物語っています。
名門の看板を背負いながら、令和の大相撲界に新しい風を吹き込み続ける高砂部屋。土俵上で繰り広げられる弟子たちの熱戦とともに、師匠が描く次なる名門復活のドラマから今後も目が離せません。 (出典: 高砂 部屋 親方(Yahoo!ニュース))