RIZIN40試合結果総まとめ!ベラトール対抗戦の真相と激闘録
日本格闘技の歴史において、明確な「分水嶺」として刻まれた伝説の大晦日興行『湘南美容クリニック presents RIZIN.40』。さいたまスーパーアリーナを熱狂の渦に巻き込んだこの大会は、アメリカのメジャー団体「Bellator(ベラトール)」との前代未聞の全面対抗戦をはじめ、日本格闘技界の至宝たちが世界水準の壁に真っ向から挑んだ記念碑的大会です。
全15試合に及んだ激闘の全容、RIZIN軍が喫した「0勝5敗」というスコアの裏に隠された技術的・構造的真実、そして平本蓮の波乱のスタンディングバウトまで、当時の熱気と詳細な公式記録を丹念に解き明かします。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:ベラトールとの5対5全面対抗戦はRIZIN軍の0勝5敗に終わるも、全試合判定までもつれ込む歴史的死闘を演じた
- 要点2:サトシやクレベルといった絶対王者が阻まれた背景には、世界のトップ選手が持つレスリング力と徹底したリスク管理の壁が存在した
- 要点3:平本蓮の電撃ダウン劇や鈴木千裕の逆転KOなど、2026年現在の総合格闘技シーンへと直結する決定的な伏線が凝縮されていた
【RIZIN40全試合速報まとめ】歴史的大晦日の勝敗・決着一覧
大会を統括するJMOC(一般社団法人日本MMA審判機構)の公式記録および主催者発表に基づき、全15試合の確定リザルトを振り返ります。オープニングマッチからメインイベントまで、緊迫した攻防が繰り広げられました。
| 試合順 / 対戦カード | ルール / 階級 | 勝者および決着内容 | ラウンド・タイム |
|---|---|---|---|
| 第15試合:ホベルト・サトシ・ソウザ vs. AJ・マッキー | RIZIN MMAルール(71.0kg) | AJ・マッキー 判定勝ち(3-0) | 3R 終了 |
| 第14試合:クレベル・コイケ vs. パトリシオ・ピットブル | RIZIN MMAルール(66.0kg) | パトリシオ・ピットブル 判定勝ち(3-0) | 3R 終了 |
| 第13試合:扇久保博人 vs. 堀口恭司 | RIZIN MMAルール(57.0kg) | 堀口恭司 判定勝ち(3-0) | 3R 終了 |
| 第12試合:キム・スーチョル vs. フアン・アーチュレッタ | RIZIN MMAルール(61.0kg) | フアン・アーチュレッタ 判定勝ち(2-1) | 3R 終了 |
| 第11試合:武田光司 vs. ガジ・ラバダノフ | RIZIN MMAルール(71.0kg) | ガジ・ラバダノフ 判定勝ち(3-0) | 3R 終了 |
| 第10試合:伊澤星花 vs. パク・シウ | 女子Sアトム級WGP決勝(49.0kg) | 伊澤星花 判定勝ち(2-1)※GP優勝 | 3R 終了 |
| 第9試合:井上直樹 vs. 瀧澤謙太 | RIZIN MMAルール(61.0kg) | 井上直樹 一本勝ち(アームバー) | 2R 3分53秒 |
| 第8試合:スダリオ剛 vs. ジュニア・タファ | RIZIN MMAルール(120.0kg) | ジュニア・タファ TKO勝ち(レフェリーストップ) | 1R 1分38秒 |
| 第7試合:所英男 vs. ジョン・ドッドソン | RIZIN MMAルール(57.0kg) | ジョン・ドッドソン 1R KO勝ち(パウンド連打) | 1R 1分43秒 |
| 第6試合:平本蓮 vs. 梅野源治 | スタンディング特別ルール(68.5kg) | 規定により勝敗なし(平本が左フックでダウン奪取) | 2R 終了 |
| 第5試合:ジョニー・ケース vs. ルイス・グスタボ | RIZIN MMAルール(71.0kg) | ルイス・グスタボ 判定勝ち(2-1) | 3R 終了 |
| 第4試合:元谷友貴 vs. ホジェリオ・ボントリン | RIZIN MMAルール(61.0kg) | 元谷友貴 KO勝ち(飛び膝蹴り) | 2R 2分56秒 |
| 第3試合:中原由貴 vs. 鈴木千裕 | RIZIN MMAルール(66.0kg) | 鈴木千裕 1R KO勝ち(右ストレート) | 1R 4分44秒 |
| 第2試合:“ブラックパンサー”ベイノア vs. 宇佐美正パトリック | RIZIN MMAルール(71.0kg) | 宇佐美正パトリック 1R KO勝ち(左フック) | 1R 0分45秒 |
| 第1試合:YUSHI vs. 中澤達也 | RIZIN MMA特別ルール(62.0kg) | YUSHI 判定勝ち(3-0) | 3R 終了 |

【ベラトール対抗戦結果】RIZIN軍「0勝5敗」全敗の真相と激闘の全貌
日本格闘技界にとって最大の見せ場であり、もっとも過酷な試練となったのが後半の5試合で組まれたRIZIN vs. Bellator 全面対抗戦でした。結果は0勝5敗の全敗。しかし、試合内容そのものは決して一方的な蹂躙ではなく、勝負の紙一重の攻防に会場が息を呑み続けました。
先鋒戦としてリングに上がった武田光司は、ハビブ・ヌルマゴメドフの門下生であるガジ・ラバダノフと対峙。1Rに強烈な右フックでダウンを喫しながらも、持ち前の驚異的なタフネスと執念のプレッシャーで前に出続け、会場に凄まじい熱狂を生み出しました。判定3-0で敗れはしたものの、対抗戦の火蓋を切るに相応しい根性を見せつけました。
次鋒戦のキム・スーチョル vs. フアン・アーチュレッタは、ハイテンポな削り合いの極致でした。アーチュレッタの変則的なレスリングスイッチと打撃に対し、スーチョルは無尽蔵のスタミナと強烈なギロチンチョークで幾度も肉薄。判定は2-1のスプリットまで割れ、どちらの手が上がってもおかしくない薄氷の勝利をアーチュレッタが掴み取りました。
中堅戦は、Bellator代表として古巣のリングに凱旋した堀口恭司と、RIZINバンタム級JAPAN GP覇者・扇久保博人による3度目の激突。堀口は鋭いステップから精緻なカーフキックを的確にヒットさせ、機を見てテイクダウンを奪いグラウンドを支配。過去2戦以上に扇久保を完封し、3-0の判定勝利で「世界の堀口」としての別格の強さを見せつけました。
クレベルとサトシの激闘|波乱の結末とクレベル敗因の構造的理由
対抗戦のクライマックスとなった副将戦と大将戦。RIZINフェザー級王者のクレベル・コイケ、そしてライト級王者のホベルト・サトシ・ソウザが、ベラトールの絶対的アイコンたちに挑みました。
副将戦でパトリシオ・ピットブルと対峙したクレベルは、3Rを通じて判定3-0で完敗。この一戦におけるクレベル・コイケの明確な敗因理由は、ピットブルが徹底した「リング中央での制空権支配」と「深追いしないリスク管理」にありました。クレベルの最大の武器である引き込みからの三角絞めやバックテイクに対し、ピットブルは低く重い重心を保ち、グラウンドの深みには一切付き合いませんでした。
下からの仕掛けを無力化されたクレベルは、立ち技で打撃を振るわざるを得ず、カウンターの的となりました。RIZINのリングで幾多の猛者を沈めてきたボンサイ柔術の必勝パターンが、北米トップの冷徹なゲームプランによって完全に封じ込められた瞬間でした。
大将戦のサトシ・ソウザ vs. AJ・マッキーは、大会のベストバウトと呼ぶにふさわしい濃密な攻防でした。サトシは1Rから果敢に飛びつき、AJの首をギロチンチョークで絞め上げ、再三にわたりバックを奪うなど極めの一歩手前まで追い詰めました。しかし、AJ・マッキーはサトシの極めを驚異的な身体能力とレスリングベースのディフェンスでことごとく回避。打撃の手数とプレッシャーで主導権を握り返し、判定3-0で競り勝ちました。敗れはしたものの、世界トップライト級を震撼させたサトシの柔術スキルは、世界に鮮烈なインパクトを残しました。

平本蓮が梅野源治から奪った衝撃ダウン|話題騒然のスタンディングマッチ
MMAの真剣勝負が続くなか、大会の異次元の起爆剤となったのが第6試合の平本蓮 vs. 梅野源治によるスタンディングバウト特別エキシビションマッチでした。本来予定されていた対戦相手の負傷欠場に伴い、大会直前に急遽組まれたこのカードは、両者の因縁も相まって大きな注目を集めました。
キックボクシングルールではなく、ボクシングに準じたパンチのみの特別ルールで対峙した両者。ムエタイの至宝・梅野が距離を詰めようとしたその刹那、2R終了間際のラスト数秒でドラマが起きました。平本が放った戦慄のカウンターの左フックが梅野の顎を完璧に捉え、鮮烈なダウンを奪取したのです。
エキシビションマッチの規定上、公式記録としては「勝敗なし(ドロー)」となりましたが、会場とPPV観戦者の誰もが平本蓮の打撃精度の進化を確信しました。SNSトレンドを瞬時にジャックし、興行的にも最大の話題を生み出した名シーンとなりました。
【実態検証】ネットの反応と世界基準で見えたファンの生の声
大会終了直後から、X(旧Twitter)や格闘技コミュニティ(5ch、オープンチャット等)では「#RIZIN40」がトレンドを埋め尽くし、賛否両論の凄まじい議論が巻き起こりました。当時のRIZIN40ネットの反応を検証すると、ファンの感情は大きく二分されていました。
まず圧倒的多数を占めたのは、0勝5敗という結果に対する「爽やかな敗北感とリスペクト」でした。「完敗だけど、全試合めちゃくちゃ面白かった」「一本やKOで負けた試合がひとつもない。日本のトップは胸を張っていい」という声が殺到。特にサトシがAJ・マッキーを極めかけたシーンや、武田が血染めで前進し続けた姿には、海外MMAファンからも称賛が送られました。
一方で、シビアなMMA通の間では「善戦という言葉で誤魔化してはいけない」「判定までいったからこそ、技術と地力の絶対的な差が浮き彫りになった」という冷静な指摘も噴出しました。特にリングロープを背負わせるポジショニングや、レスリングの差し合いにおけるフィジカルの絶対差は、ファンにとっても重い現実として突きつけられました。

【プロの結論】なぜRIZINはベラトールに勝てなかったのか?構造的要因を分析
取材現場の証言や各陣営の戦後インタビューを総合すると、RIZIN軍がベラトールに全敗を喫した背景には、単なる個人の能力差を超えた3つの構造的要因が存在します。
第一に、「レスリング力とケージレスのギャップ」です。北米MMAの根幹を成すカレッジレスリング出身者たちは、重心の低さとテイクダウンのスクランブル(もつれ合い)において圧倒的な主導権を握ります。RIZINはリングを採用しているためロープ際での膠着やストップが発生しやすい環境ですが、ベラトールの戦士たちはリングの特性を事前に研究し、ロープに体を預けることなく中央でゲームをコントロールし続けました。
第二に、「リスクマネジメントの徹底」です。日本の武道精神やRIZINのアグレッシブネス評価に引っ張られることなく、パトリシオや堀口は「絶対に負けない戦い方」を完遂しました。観客を沸かせることよりも、勝利という結果を掴むための冷徹なゲームプランニングにおいて、メジャー団体の壁が浮き彫りとなりました。
しかし、この歴史的敗北こそが、その後の日本格闘技を急速に進化させる契機となりました。世界基準のフィジカルとレスリングディフェンスが不可欠であると痛感した選手たちはトレーニング環境を再構築し、鈴木千裕の台頭など次世代の躍進へと繋がっていったのです。
【rizin 40 試合結果】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:RIZIN vs. ベラトール対抗戦の最終結果はどうなりましたか?
A1:ベラトール軍の5勝、RIZIN軍の0勝で、ベラトールが全勝しました。ただし、5試合すべてが判定決着(判定3-0が4試合、判定2-1が1試合)までもつれ込む非常にハイレベルな大接戦でした。
Q2:平本蓮選手と梅野源治選手の試合はどちらが勝ったのですか?
A2:ボクシングルールに準じたスタンディングバウト特別エキシビションマッチとして行われたため、公式記録上の勝敗はありません(ドロー)。ただし、2R終了間際に平本選手が強烈な左フックで梅野選手からダウンを奪いました。
Q3:クレベル・コイケ選手がパトリシオ・ピットブル選手に敗れた最大の要因は何ですか?
A3:ピットブル選手がクレベル選手の得意技である「引き込みからの寝技」を警戒し、深追いせずリング中央で立ち技を維持する冷徹なゲームプランを完遂したことが挙げられます。得意の寝技に持ち込めなかったクレベル選手が打撃戦を強いられ、判定で敗れました。
Q4:女子スーパーアトム級ワールドGPの優勝者は誰ですか?
A4:第10試合で行われた決勝戦において、伊澤星花選手がパク・シウ選手に3R判定2-1のスプリット判定で勝利し、トーナメント優勝を果たしました。
まとめ:RIZIN.40が日本のMMA界に残した最大の財産
『RIZIN.40』における対抗戦全敗という結果は、日本格闘技界にとって残酷な現実であると同時に、世界トップとの距離を正確に測定するための最高の「定規」となりました。
幻想ではなく、手の届く現実としての世界。その壁の高さと手触りを知ったからこそ、国内トップファイターたちの意識は抜本的に変わり、技術体系のアップデートが一気に加速しました。あの日、さいたまスーパーアリーナで戦った10人の勇者たちの足跡は、2026年現在の日本格闘技が世界と互角に渡り合うための強固な礎として、今も燦然と輝いています。 (出典: rizin 40 試合結果(Yahoo!ニュース))