UUUM創設者・鎌田和樹の現在と経歴|電撃退任の真相と巨額資産
日本に「YouTuber」という新たな職業とエンターテインメント市場を定着させ、一時代を築き上げたUUUM(ウーム)株式会社。その創設者である鎌田和樹氏は、HIKAKINをはじめとするトップクリエイターを束ね、創業からわずか4年で東証マザーズ(現グロース)上場を果たした稀代の起業家です。
時価総額300億円超を誇る「YouTuber帝国」を築き上げた同氏は、2022年の代表取締役社長交代、そして2023年9月の取締役会長退任を経て経営の第一線から身を引きました。さらにUUUM自体もフリークアウト・ホールディングスによるTOB(株式公開買付)を経て非公開化への道を歩むなど、激動の転換期を迎えています。本稿では、鎌田和樹氏の生い立ち・経歴から創業秘話、電撃退任の真相、推定資産規模、そして新会社で挑戦を続ける2026年現在の姿までを徹底追跡します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:UUUM創設者の鎌田和樹氏は光通信出身。フリークアウト本田謙氏との縁とHIKAKINとの出会いを契機に2013年に創業し、日本初の本格的YouTuberマネジメント(MCN)を確立した。
- 要点2:代表退任の背景には、プライベートの報道に対するけじめだけでなく、YouTubeのショート動画台頭による収益構造悪化と、梅景匡之氏への経営バトンタッチによるガバナンス刷新があった。
- 要点3:UUUM完全退任後はBEE株式会社やKMD株式会社を立ち上げ、新ブランド「ONICHA」の展開などD2C・新規事業領域で精力的に再始動している。
【波乱の軌跡】鎌田和樹の経歴とUUUM設立経緯|HIKAKINとの出会い
鎌田和樹氏は1983年12月生まれ、東京都出身の実業家です。高校卒業後に大手通信代理店の光通信に入社し、弱冠19歳にして営業現場で圧倒的な成果を記録。テレコム事業や法人営業の最前線で徹底的な営業力と組織管理を叩き込まれ、20代半ばで複数のグループ会社役員やオープンハウスでの要職を歴任しました。
転機が訪れたのは2013年、アドテクノロジーの旗手である株式会社フリークアウトの創業者・本田謙氏との出会いでした。本田氏から出資と支援を受け、2013年6月に前身となる「ON SALE株式会社」を設立します。当初は動画を活用したEC事業を企図していましたが、そこで運命的な出会いを果たしたのが、すでに黎明期のYouTubeで絶大な支持を集め始めていたHIKAKIN(ヒカキン)でした。
当時、個人で動画投稿を続けていたクリエイターたちは、企業タイアップ案件の契約トラブル、ファンレターやプレゼントの送付先管理、誹謗中傷への法的手続きなど、急拡大する影響力に伴うバックオフィス業務に忙殺されていました。鎌田氏はこの現場の痛みに着目し、「動画クリエイターがコンテンツ制作だけに没頭できる環境をつくる」というコンセプトを掲げ、2014年12月に商号を「UUUM株式会社」へと変更。日本初のYouTuberマネジメント・MCN(マルチチャンネルネットワーク)事業を本格始動させました。
はじめしゃちょー、東海オンエア、フィッシャーズ、水溜りボンドといった次世代のスターを次々と専属・提携クリエイターに迎え入れ、UUUMは若者カルチャーの震源地へと急成長を遂げました。

【電撃交代の舞台裏】代表退任の決定的な理由と梅景匡之体制への移行
2017年8月、創業からわずか4年2ヶ月という異例のスピードで東証マザーズ上場を果たしたUUUMですが、その後の道のりは決して平坦ではありませんでした。鎌田氏はなぜ、自ら育て上げた帝国のトップを退くことになったのでしょうか。その背景には「プライベートのスキャンダル報道」と「事業構造の激変」という2つの要因が存在します。
2021年10月、一部週刊誌によって鎌田氏のプライベートに関する不倫報道がなされ、上場企業のトップとしての倫理観とガバナンスが厳しく問われる事態となりました。鎌田氏は役員報酬の自主返上を行うなど事態の収拾を図りましたが、企業のブランドイメージやスポンサー企業との関係性に小さくない波紋を広げました。
しかし、より本質的な退任理由は動画プラットフォームの構造変化に伴う経営刷新の必要性にありました。2020年以降、TikTokの台頭やYouTubeショートの普及により、従来の長尺動画によるアドセンス(広告)収入モデルが急速に低迷。さらに、トップクリエイターの独立・事務所離れが相次ぎ、売上総利益(マージン)をクリエイターとシェアするMCNモデル自体の収益性が圧迫されていきました。
こうした逆風の中、2022年6月に鎌田氏は代表取締役社長を退き、取締役会長に就任。後任の代表取締役社長には、創業初期から管理部門や事業運営を支えてきた梅景匡之(うめかげ まさゆき)氏が就任しました。そして2023年9月、鎌田氏はUUUMの取締役会長も退任し、10年間率いた会社の経営から完全に身を引く決断を下しました。自らのカリスマ性で牽引してきたフェーズを終え、事業再生と多角化を新体制に委ねるための経営判断でした。
【データ比較】UUUMの成長軌跡と創業者・鎌田和樹の資産推移
創業期から現在に至るUUUMの財務・経営指標の変遷と、創業者である鎌田氏の立ち位置をまとめると、スタートアップがメガベンチャーへ駆け上がり、成熟期を迎えるまでのダイナミズムが浮き彫りになります。
| フェーズ・年代 | 事業状況・業績データ | 鎌田氏の役職と関与 | 推定資産・株式動向 |
|---|---|---|---|
| 創業〜黎明期 (2013〜2016年) | ON SALE設立からUUUMへ商号変更。HIKAKINら主要クリエイターを獲得し売上急伸。 | 代表取締役CEO (現場営業・開拓を陣頭指揮) | 未上場株式の大半を保有。 資本政策を推進。 |
| 株式上場〜黄金期 (2017〜2019年) | 東証マザーズ上場。時価総額は一時1,000億円規模に迫り、売上高200億円を突破。 | 代表取締役社長CEO (名実ともに業界リーダー) | 保有株の含み益が100億円〜300億円超に達し、新興富裕層として注目を集める。 |
| 変革・事業再編期 (2020〜2023年) | ショート動画普及でアドセンス単価下落。赤字転落と人員削減、構造改革に着手。 | 社長交代(梅景氏へ)→取締役会長→2023年9月完全退任 | 段階的な株式売却を実施。保有株価値は縮小するも数十億円規模の資産を確保。 |
| TOB・非公開化以降 (2024〜2026年) | フリークアウトHDによる買収TOB成立。上場廃止を経てグループシナジーを模索。 | 社外の創業者ポジション (BEE・KMD代表として独立) | TOB応募や資産管理会社経由での現金化完了。新事業・エンジェル投資へ再投資。 |
有価証券報告書や公開データに基づくと、上場時の鎌田氏の保有比率は30%を超えており、ピーク時の含み資産は数百億円に達していました。株価調整やTOBを経た現在でも、過去の役員報酬や株式売却益、資産管理会社(KMD等)のポートフォリオを合わせると、数十億円規模の個人純資産を堅守していると推計されます。

【2026年最新動向】UUUM創業者・鎌田和樹の現在|BEE始動と新事業
UUUMを完全に離れた鎌田氏は現在、どのようなビジネスを手がけているのでしょうか。2026年現在の同氏は、自身が立ち上げた「BEE株式会社」および「KMD株式会社」の代表取締役として、精力的な事業展開を継続しています。
メディア露出やインタビューでも語られている通り、鎌田氏が新たに注力している領域の一つが、D2C・ライフスタイルブランドの創造です。その代表例が、自ら手がけるお茶ブランド「ONICHA(オニチャ)」のプロジェクトです。単なるタレントプロデュースにとどまらず、素材選定からサプライチェーン構築、デジタルマーケティングまでを一気通貫で手掛ける「モノづくりとブランディング」に軸足を移しています。
また、スタートアップ経営者や若手起業家へのエンジェル投資、経営アドバイザリー業務も活発に行っています。10年間にわたりコンテンツビジネスの最前線で「0から上場、そして構造転換」までを実体験した稀有な知見は、次世代のクリエイターエコノミー関連スタートアップから極めて高い需要を集めています。
なお、古巣であるUUUMがフリークアウト・ホールディングスの傘下に入り上場廃止となった点について、鎌田氏は古巣の新たな門出を前向きに捉えつつ、自身は完全に独立した起業家として次のメガベンチャー創出に邁進するスタンスを崩していません。
【専門家分析】YouTuberマネジメント帝国の功罪とMCNモデルの限界
UUUMの興亡と創業者・鎌田氏の歩みは、日本のデジタルコンテンツ産業における重要なケーススタディとしてビジネススクールやメディアで議論されています。専門家の視点から見ると、UUUMが直面した課題は経営陣の能力不足ではなく、「プラットフォーム依存型ビジネスモデルの本質的ジレンマ」に起因しています。
第一に、YouTubeという第三者のアルゴリズム変更や収益分配ポリシーの変更(ショート動画優遇へのシフト)が、企業の収益構造に直撃するリスクを完全にヘッジすることは不可能でした。第二に、トップクリエイターが自前の法人を立ち上げてスタッフを直接雇用できるようになると、「売上の約20%を手数料として事務所に納める」というMCNの仲介価値(テイクレート)が相対的に低下する「中抜き問題」が顕在化しました。
【プロの結論】クリエイターエコノミーで生き残るための事業判断基準
鎌田氏がUUUMを立ち上げ、上場させ、そして新事業へと舵を切った一連のプロセスから導き出される、現代ビジネスの判断基準は以下の通りです。
- MCN依存からの脱却が必須な事業モデル:単なる「仲介・スケジュール管理」の手数料モデルは寿命が短い。IP(知的財産)の自社保有や、ファンコミュニティ、グッズ・コマースなどの「プラットフォーム外収益」を確立できているかが成否を分ける。
- 創業者Exitと経営交代のタイミング:事業が「ゼロイチの突破力」を必要とする創業期から、「コスト管理とガバナンス」が求められる成熟期へ移行する際、創業者が自ら退任して専門経営者へ権限委譲することは、企業の延命において合理的な戦略判断である。

一般に知られていない盲点とネットの誤解
ネット上やSNSでは、UUUMの業績変動や鎌田氏の退任に関して一部で誤った憶測や都市伝説が飛び交っています。客観的な事実に基づき、代表的な誤解を是正します。
誤解①:「HIKAKINと鎌田氏は不仲になって袂を分かった?」
事実:完全な誤解です。2人は14年以上にわたる強固なパートナーシップで結ばれており、鎌田氏の退任時やその後のインタビューでも互いに対する深いリスペクトを公言しています。HIKAKIN自身もUUUMの象徴であり続け、創業者と看板クリエイターという枠組みを超えた盟友関係が続いています。
誤解②:「UUUMの買収・非公開化は事業の全面的な失敗を意味する?」
事実:これも一面的な見方です。創業からわずか十数年で数百億円規模の市場をゼロから創出し、上場を経て大手広告グループ(フリークアウト)と統合したプロセスは、スタートアップのExit戦略としては大成功の部類に入ります。非公開化は、株主からの四半期ごとのプレッシャーを排し、中長期的な視点で事業構造改革を完遂するための戦略的リセットと評価されています。
【uuum 創設 者】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:UUUMの創設者は誰ですか?どんな経歴の持ち主ですか?
A1:UUUMの創設者は鎌田和樹(かまだ かずき)氏です。1983年生まれで、高校卒業後に光通信に入社して数々の営業実績を上げ、役員を歴任。2013年にフリークアウト創業者の本田謙氏らの支援を受けて前身企業を設立し、HIKAKINとの出会いを経てUUUMを創業しました。
Q2:鎌田和樹氏はなぜUUUMの社長・会長を退任したのですか?
A2:2021年のプライベート報道に対するけじめに加え、YouTubeのアルゴリズム変化(ショート動画シフト)に伴う収益悪化などを受け、経営体制の抜本的な刷新を図るためです。2022年に梅景匡之氏に社長の座を譲り、2023年9月に取締役会長も退任して完全退任となりました。
Q3:鎌田和樹氏の現在の資産や保有株式はどうなっていますか?
A3:上場ピーク時の時価総額ベースでは含み資産が数百億円に達していました。その後の株価下落や段階的な株式売却、TOBによる現金化などを経た現在でも、個人および資産管理会社を通じて数十億円規模の資産を保有していると見られています。
Q4:鎌田和樹氏は現在どんな活動をしていますか?
A4:自身が代表取締役を務めるBEE株式会社やKMD株式会社を通じ、お茶ブランド「ONICHA」をはじめとするD2Cブランド事業、新規事業の立ち上げ、スタートアップ企業へのエンジェル投資・経営支援を行っています。
まとめ:クリエイターエコノミーの先駆者が遺した足跡と未来
UUUM創設者の鎌田和樹氏は、「個人の動画投稿」を一大産業へと昇華させ、日本のデジタルエンターテインメント史に決定的な足跡を残しました。MCNというビジネスモデルが激変期を迎え、UUUMが非公開化を選択した現在も、同氏が切り拓いたクリエイターエコノミーの地平は広がり続けています。
一線を退き、シリアルアントレプレナー(連続起業家)として「BEE」を率いて再始動した鎌田氏。数々の栄光と逆境を潜り抜けてきた先駆者が、今後どのような新しい価値を世に送り出すのか、ビジネス界からの熱い視線は今なお注がれています。 (出典: uuum 創設 者(Yahoo!ニュース))